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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.83 を解説、壁タイル後張り工法

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.83 は、セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 密着張りの張り進める方向
  2. 改良圧着張りの張付けモルタル
  3. モザイクタイル張りのたたき押え
  4. マスク張りの塗厚

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

密着張りはヴィブラートという振動工具を使う工法なんです。張り進める方向を間違えると、上のタイルがずり落ちて目地が乱れます。

選択肢1は下部から段置きに張るとしていますが間違いです。密着張りは上部から下部へ張り進めるのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 密着張りは上部から下部へ張り進めるのが正しい
2 ◯(正しい) 改良圧着張りは下地とタイル裏の両方に塗る
3 ◯(正しい) モザイクタイル張りはたたき板で目地まで押える
4 ◯(正しい) マスク張りは専用マスクで規定の塗厚を確保する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

密着張りはヴィブラート工法とも呼ばれ、張り付けたタイルを振動工具で押し込み、モルタルを充填する工法です。

このとき、張付けモルタルはやわらかく、まだ固まっていません。下から張ると、上に張ったタイルの重みでずり落ちてしまうんです。

だから密着張りは、上部から下部へ向かって張り進めます。こうすると、すでに固定された上のタイルが下のタイルの位置決めの基準になるわけです。

選択肢1は下部から段置きに張るとしているので、張り進める方向が逆で不適当です。

ザックリ言えば、密着張りは上から下へ張る、ということです。

覚え方

  • 密着張り(ヴィブラート工法)=上部から下部へ張る
  • 下から張るとタイルがずり落ちる
  • 改良圧着張りは下地とタイル裏の両方に塗る

一問一答

Q.

密着張り(ヴィブラート工法)では、タイルをどの方向に張り進めるか。

上部から下部へ張り進めます。下から張ると、やわらかい張付けモルタルの上でタイルがずり落ちてしまうためです。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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