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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.88 を解説、アルミニウム製建具

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.88 は、アルミニウム製建具に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 枠回りモルタルの海砂の除塩
  2. 建具とコンクリートの絶縁処理
  3. 仮留めと建込みの精度
  4. 下枠の水抜き処理

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

枠回りモルタルには鉄筋が入るので、塩分の管理がとても大事なんです。塩分が多いと鉄筋がさびて、モルタルがふくれてはがれます。

選択肢1はNaCl換算0.06%まで除塩した海砂を使うとしていますが超過です。鉄筋を含むモルタルの砂はNaCl換算0.04%以下に除塩するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 鉄筋入りモルタルの海砂はNaCl換算0.04%以下に除塩する
2 ◯(正しい) アルミとコンクリートの接触面は絶縁処理する
3 ◯(正しい) 建具枠は仮留め後に建込み精度を確認する
4 ◯(正しい) 下枠は水が抜けるように処理する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

建具の枠回りに充填するモルタルには、補強の鉄筋やアンカーが入ります。この鉄筋が塩分でさびると、ふくらんでモルタルを押し割るんです。

海砂には塩分が含まれているので、そのまま使うと鉄筋腐食の原因になります。だから使う前に水洗いなどで除塩します。

鉄筋を含むモルタルでは、砂の塩分はNaCl換算0.04%以下にするのが基準です。選択肢1の0.06%はこれを超えていて不適当なんです。

少しの数値の違いに見えますが、鉄筋のさびは年月をかけて建具を浮かせる原因になります。

ザックリ言えば、鉄筋入りモルタルの海砂は塩分0.04%以下まで洗う、ということです。

覚え方

  • 鉄筋入りモルタルの海砂=NaCl換算0.04%以下に除塩
  • 塩分が多いと鉄筋がさびてモルタルがはがれる
  • アルミとコンクリートの接触面は絶縁する

一問一答

Q.

建具枠回りに充填する鉄筋入りモルタルの海砂は、どこまで除塩するか。

NaCl換算0.04%以下に除塩します。0.06%では塩分が多く、鉄筋腐食を招くため不適です。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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