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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 を解説、地盤及び基礎構造

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 は、地盤及び基礎構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 直接基礎の分類
  2. 粘性土地盤と圧密沈下の関係
  3. 洪積層と沖積層の支持地盤としての適否
  4. 複合フーチング基礎を用いる場面

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

地盤の問題は、土の種類で水の抜けやすさが違うことを押さえると解けるんです。粘性土と砂質土は対照的ですね。

選択肢2は水を多く含んだ粘性土地盤では圧密が生じにくいとしていますが、これは逆で誤りです。粘性土は水が抜けにくいため、長い時間をかけて圧密沈下が生じやすい地盤なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 直接基礎はフーチング基礎とべた基礎に大別される
2 ×(誤り) 水を多く含んだ粘性土地盤こそ、長期にわたり圧密沈下が生じやすい
3 ◯(正しい) 洪積層は沖積層より古く締まっており、支持地盤として適している
4 ◯(正しい) 複合フーチング基礎は隣接する柱間隔が狭い場合に用いる

選択肢2のポイント(ここが誤り)

圧密とは、土の中の水がゆっくり押し出されて、土の体積が縮んでいく現象です。これによって地盤が沈むのが圧密沈下です。

粘性土は粒子が細かく、すき間も小さいので水がなかなか抜けません。だから荷重がかかると、長い時間をかけてじわじわ水が抜け、圧密沈下が続くんです。

選択肢2はこれを「生じにくい」と書いているので誤りです。砂質土なら水がすぐ抜けるので圧密はほとんど問題になりませんが、粘性土は別なんです。

例えば、軟弱な粘土地盤の上に盛土をすると、何年もかけて沈下が進むことがあります。

ザックリ言えば、水を多く含んだ粘性土こそ圧密沈下が起こりやすい、ということです。

覚え方

  • 粘性土=水が抜けにくい=圧密沈下が生じやすい
  • 洪積層は沖積層より締まり、支持地盤に適する
  • 複合フーチング基礎=柱間隔が狭いときに用いる

一問一答

Q.

水を多く含んだ粘性土地盤で問題になりやすい沈下は何か。

圧密沈下です。粘性土は水が抜けにくいため、荷重がかかると長期間にわたって水が押し出され、ゆっくり沈下が進みます。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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