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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.19 を解説、かぶり厚さ

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.19 は、鉄筋のかぶり厚さに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. かぶり厚さを確保する目的
  2. 目地部分のかぶり厚さの取り方
  3. 設計かぶり厚さと最小かぶり厚さの関係
  4. 柱のかぶり厚さを測る基準の鉄筋

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

かぶり厚さは、どの鉄筋の外側から測るかが大事なんです。主筋から測ると勘違いしがちですが、ここが一番引っかかるところですね。

選択肢4は柱のかぶり厚さを柱主筋の外側表面から確保するとしていますが、これは誤りで、かぶり厚さは帯筋(せん断補強筋)の外側表面から測るんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 火災時の鉄筋強度低下の防止などを目的とする
2 ◯(正しい) 外壁の目地部分のかぶり厚さは目地底から確保する
3 ◯(正しい) 設計かぶり厚さ=最小かぶり厚さ+施工精度の割増し
4 ×(誤り) かぶり厚さは主筋ではなく、帯筋(せん断補強筋)の外側表面から確保する

選択肢4のポイント(ここが誤り)

かぶり厚さとは、コンクリート表面から、いちばん外側にある鉄筋の表面までの距離のことです。

柱の鉄筋を断面で見ると、内側に縦の主筋があり、その外側を帯筋(フープ)が輪のように取り巻いています。つまり、表面にいちばん近いのは帯筋です。

かぶり厚さは、この最も外側にある帯筋の外側表面から測ります。主筋の外側からではありません。ここは混乱しやすいところですね。

例えば、主筋から測ると考えてしまうと、帯筋の太さの分だけかぶりが足りなくなり、帯筋が表面近くに来て早くさびる原因になります。だから帯筋の外側から確保します。

ザックリ言えば、かぶり厚さは一番外側の帯筋から測る、ということです。

覚え方

  • 柱のかぶり厚さ=帯筋(せん断補強筋)の外側から測る
  • 主筋の外側からではない
  • 設計かぶり厚さ=最小かぶり厚さ+施工精度の割増し

一問一答

Q.

柱の最小かぶり厚さは、どの鉄筋の外側表面から確保するか。

帯筋(せん断補強筋)の外側表面から確保します。柱では帯筋が最も外側にあるためで、主筋の外側からではないんです。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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