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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.22 を解説、錆止め塗装

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.22 は、鉄骨工事の錆止め塗装に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 素地調整後の塗装のタイミング
  2. 閉鎖形断面の内面の扱い
  3. 貫通スリーブ内面の錆止め
  4. 肌合せ部分の扱い

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

錆止め塗装は「いつ塗るか」「どこに塗らないか」がよく問われるんです。理屈で押さえると暗記が減ります。

選択肢1は素地調整後に数日あけてから塗装としていますが、磨いた鉄の面はすぐ錆び始めるので、正しくは当日中に速やかに塗るんです。数日あけるのは不適当です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 素地調整後は錆が再発するため当日中に速やかに塗装する
2 ◯(正しい) 密閉される閉鎖形断面の内面は錆止め塗装不要
3 ◯(正しい) コンクリートに埋まる梁の貫通スリーブ内面は塗装する
4 ◯(正しい) 組立てで肌合せとなる部分は錆止め塗装しない

選択肢1のポイント(ここが誤り)

素地調整とは、鉄の表面の黒皮や錆、油を落としてきれいな金属面を出す作業です。塗料の密着をよくする下ごしらえですね。

ところが、きれいに磨いた鉄の面は、空気中の湿気とすぐ反応して、また錆び始めます。放っておくほど不利になります。

だから素地調整をしたら、その日のうちに速やかに錆止めを塗るのが原則です。数日あけて「素地が落ち着くのを待つ」という考え方は通用しません。

例えば、雨の日にピカピカに磨いた鉄を一晩放置すると、翌朝には薄く赤錆が浮いています。これでは塗っても密着しません。

ザックリ言えば、素地調整したら錆びる前にすぐ塗る、ということです。

覚え方

  • 素地調整後は当日中に速やかに塗装
  • 塗らない部分=密閉される内面・肌合せ部・摩擦面
  • コンクリートに埋まっても、空隙が残るスリーブ内面は塗る

一問一答

Q.

素地調整を行った鉄鋼面に錆止め塗装をするのは、いつが適切か。

素地調整を行った当日中、速やかに塗装します。磨いた金属面は放置するとすぐ錆が再発するため、数日あけるのは不適当です。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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