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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23 を解説、木工事

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23 は、在来軸組構法の木工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 建入れ直し後の接合金物の締付け
  2. 内装下地・造作部材の取付け時期
  3. 土台据付けの基準
  4. 火打梁を入れる位置

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

木工事は、部材がどの面を固めるかをイメージすると一気に分かるんです。水平方向か、鉛直方向かの区別がカギになります。

選択肢4は火打梁を鉛直構面の隅角部に斜めに入れたとしていますが、火打梁は床組や小屋組の水平面を固める部材です。正しくは水平構面の隅角部に入れるんです。鉛直構面の隅に入れるのは筋かいです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 建入れ直し後に接合金物を締付け、本筋かい・火打材を固定
2 ◯(正しい) 内装下地・造作部材の取付けは屋根葺き工事後
3 ◯(正しい) 土台の据付けは遣方の心墨・逃げ墨を基準とする
4 ×(誤り) 火打梁は水平構面の隅角部に入れる。鉛直構面の隅は筋かい

選択肢4のポイント(ここが誤り)

木造の軸組には、揺れを抑える部材が2系統あるんです。鉛直の面(壁)を固める筋かいと、水平の面(床・小屋)を固める火打材です。

火打梁は、床組や小屋組のコーナーに斜めに入れて、四角い枠が平行四辺形にゆがむのを防ぎます。つまり水平構面の補強材なんです。

一方、柱と梁でできる壁の隅角部、つまり鉛直構面に斜めに入れるのは筋かいです。選択肢4はこの2つを取り違えています。

例えば、地震で床面がねじれてゆがもうとするとき、火打梁が突っ張ってコーナーの角度を保つんです。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、火打は水平面の隅、筋かいは鉛直面の隅、ということです。

覚え方

  • 火打梁=水平構面(床組・小屋組)の隅角部
  • 筋かい=鉛直構面(壁)の隅角部
  • 内装下地・造作は屋根葺き後(雨をしのいでから)

一問一答

Q.

火打梁は、どの構面の隅角部に入れる部材か。

床組や小屋組などの水平構面の隅角部です。水平面のゆがみを防ぐ補強材で、鉛直構面(壁)の隅に入れる筋かいとは役割が異なります。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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