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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30 を解説、塗装の素地ごしらえ

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30 は、塗装の素地ごしらえに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄鋼面の機械油の除去
  2. 木部面の穴埋め処理
  3. せっこうボード面のパテかい
  4. モルタル面の吸込止めの順序

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

素地ごしらえは「どの作業を先にやるか」の順序が問われるんです。吸込止めとパテかいの前後を取り違えると間違えます。

選択肢4はパテかいの後にシーラーを塗るとしていますが、吸込止めは下地に吸い込まれないよう最初に塗ります。正しくはパテかいの前にシーラーを全面に塗るんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 鉄鋼面の機械油の除去は石油系溶剤で行う
2 ◯(正しい) 木部面の穴埋めは節止め後にパテ充填
3 ◯(正しい) せっこうボード面のパテかいは合成樹脂エマルションパテ
4 ×(誤り) モルタル面の吸込止めはパテかいの前に全面塗布する

選択肢4のポイント(ここが誤り)

モルタルやコンクリートの面は、表面に細かな穴があいていて、塗料や水分をどんどん吸い込むんです。これを放っておくと仕上がりがムラになります。

そこで最初にシーラーを全面に塗って、吸い込みを止めます。これが吸込止めです。土台をコーティングしてから次に進むイメージなんです。

パテかいは、その後で凹凸を平らに埋めならす作業です。だから順序は、吸込止め(シーラー)が先、パテかいが後になります。

選択肢4はこれを逆にして、パテかいの後にシーラーを塗るとしているので誤りです。先にパテを塗っても、下地が吸い込んでいてうまくいかないんです。

ザックリ言えば、吸込止めのシーラーが先、パテかいは後、ということです。

覚え方

  • モルタル面=吸込止め(シーラー)が先、パテかいが後
  • 木部の穴埋めは節止めの後にパテ充填
  • 鉄鋼面の油除去は石油系溶剤

一問一答

Q.

モルタル面の吸込止め(シーラー)は、パテかいの前後どちらで行うか。

パテかいの前です。下地が塗料を吸い込まないよう、最初にシーラーを全面に塗ってからパテかいに進みます。順序を逆にすると不適当です。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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