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平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.11 を解説、鋼の一般的な性質

平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.11 は、鋼の性質 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なもの(または誤っているもの)を選びます。

この問題で問われていること

  1. 弾性限度内の挙動
  2. 温度と引張強さ
  3. 炭素含有量と伸び
  4. 鋼のヤング係数

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(炭素含有量が多いほど伸びは小さくなる(硬くもろくなる))

鋼は炭素を多く含むほど硬く強くなりますが、その分ねばり(伸び)が失われるんです。

炭素が増えると引張強さや硬さは上がりますが、破断までの伸びは小さくなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 弾性限度内なら引張荷重を取り除くと元に戻る
2 ◯(正しい) 引張強さは250〜300℃程度で最大となり、以降は急激に低下する
3 ×(誤り) 炭素含有量が多くなると、破断までの伸びは小さくなる(大きくなる、は誤り)
4 ◯(正しい) ヤング係数は約2.05×10^5 N/mm^2で強度によらずほぼ一定

選択肢3 のポイント(ここが誤り)

炭素が増えると引張強さや硬さは上がりますが、破断までの伸びは小さくなります。

つまり強いけれど脆い(もろい)方向へ性質が変わるわけです。

選択肢3は「伸びが大きくなる」としていますが逆なので誤りです。

ザックリ言えば、炭素が多い鋼は硬くてもろい、ということです。

覚え方

  • 炭素が多い=硬く強い・伸びは小さい
  • 引張強さは250〜300℃で最大
  • ヤング係数は強度によらずほぼ一定

一問一答

Q.

鋼の炭素含有量が増えると、破断までの伸びはどうなるか。

小さくなります。硬く強くなる一方で、ねばり(伸び)は失われます。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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