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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.53 を解説、床タイル圧着張り

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.53 は、セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 張付けモルタルの塗り方
  2. 1回に塗る面積の制限
  3. タイルをたたき押さえる作業
  4. 目地詰めのタイミング

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

圧着張りで一番大事なのは、モルタルとタイルの間に空気を残さないことなんです。だから塗り方に手順があるわけです。

選択肢1は張付けモルタルを一度に塗り付けたとしていますが、正しくは2層に分けて塗るのが原則なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 張付けモルタルは2層に分けて塗るのが正しい
2 ◯(正しい) 1回に塗る面積は所定時間内に張り終える範囲とする
3 ◯(正しい) タイルは木づち等でたたき押さえて密着させる
4 ◯(正しい) 目地詰めは張付け後、所定の時間をおいてから行う

選択肢1のポイント(ここが誤り)

圧着張りは、下地に塗った張付けモルタルにタイルを押し付けて密着させる工法です。モルタルとタイルの間に空気が残ると、後で浮きやはがれの原因になります。

そこで張付けモルタルは2層に分けて塗ります。1層目は薄く下地にこすりつけ、2層目で所定の厚さまで塗り重ねるんです。

1層目を薄く塗ることで下地となじみ、2層目でタイルがしっかり食い込む層をつくる、という役割分担になっているわけです。

例えばいきなり厚く一度に塗ると、表面だけ乾いて下地との密着が弱くなったり、塗り厚が不均一になったりします。

選択肢1は一度に塗るとしている点が誤りです。なんとなくイメージできましたか。

ザックリ言えば、張付けモルタルは薄く下地に、厚く上に、と2回に分けて塗る、ということです。

覚え方

  • 圧着張りの張付けモルタル=2層に分けて塗る
  • 1層目は薄く下地に、2層目は厚く塗り重ねる
  • 所定時間内に張り終える面積だけ塗る(乾燥を避ける)

一問一答

Q.

床タイルの圧着張りで、張付けモルタルは何層に分けて塗るか。

2層に分けて塗ります。1層目を薄く下地にこすりつけ、2層目で所定の厚さまで塗り重ねてからタイルを張ります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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